旭酒造、獺祭について
今日は獺祭について書いてみます。
西日本の大雨で各地に大きな被害が出て、また、200人を超える犠牲者が出てしまった大きな災害。お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、一日も早く皆様が普通の生活に戻れることを心よりお祈りしております。
「獺祭」を作っている旭酒造は山口県岩国市の山奥にあります。
そんな旭酒造も大きな被害を受けているようです。
幸い浸水も収まり、電気は復旧したようですが、写真を見る限り流木やら泥で綺麗になるまでもう少し時間がかかるでしょう。
早く、復旧する事を心から願うばかりです。
私は今の酒蔵が出来上がる前の年2014年に酒蔵見学もさせていただきました。
山間の道を進んだ先に酒蔵がありました。
周りはとても静かで穏やかな川が流れと綺麗な空気が印象的な場所でした。
私と獺祭の出会いは2012年の秋、とある方と話していた時、「だっさい」という日本酒があると聞き、当時宿泊していたホテルの近くにあった、品川の伊勢丹で購入したのが最初でした。
話の流れで、「じゃぁ、買って帰ります!」と約束してしまった手前、買わないわけには行かず、伊勢丹の日本酒コーナーを物色していると、1本だけ残っていたのが獺祭2割3分。
当時1本5,000円くらいだったと思います。
今でこそ、獺祭は日本全国に轟くブランドですが、当時、北海道には生産量のたった3%しか卸していなかったそうです。
そのため、北海道での知名度は低く、日本酒をあまり知らない当時の私は、「だっさい?なにそれ?」という感じで、周りの方々は「えっ?獺祭知らないの?」という感じでした。
実は、日本酒コーナーではかなり探すのに苦労しました。
「だっさい」は”瀬”みたいな漢字の祭りって書くんだよ、と聞いていましたが、
初めて見る「獺祭」ラベルですから時間かかりました
しかも1本しかなかったですし。
ホテルに戻り、一口飲んだところ、フルーティで深い香りとさっぱりとした口当たり。
これは美味しい!と一発でハマりました。
自宅に帰ってからは、冷蔵庫に入れて大事にのんだものです。
獺祭は温度管理が重要で、常温に置いておくと味が大きく変わってしまうとの事。
ですので、卸す先もキチンと温度管理されている先に限定して正規取扱店としているとの事。最近、大手スーパーでも並んでいますが、常温で並んでいるのを見ると
大丈夫かな?と思ってしまいます。
以前、獺祭の中に異物が混入していたという話がありましたが、
あれも、実は正式なルートを流通したものではなく、ブローカー的な仲介業者から流れたものらしく、どんな品質管理をしていたのか製造元もわからないらしいです。
ですが、獺祭というブランドである事は確かであるので、キチンと対処したらしいです。
以前、異例の広告を出しましたが、それも、美味しいお酒を飲んでほしいという思いからです。
今回、獺祭の出荷量に大きく影響が出てくることは間違いなく、
ブローカー的な業者が高値で買い占めたりする可能性があります。
また、転売しようとする輩も出てきます。
本当に日本酒が好きな人間は転売なんてしないと思いますし、
転売目的の輩が、十分な温度管理をして提供するとは到底思えません。
高い金を払って、温度管理せずに品質の落ちたお酒を飲むなんて止めましょう。
高値でも買おうとするから、業者は買い集めて利益を上げようとするのです。
そんな輩に儲けさせることはやめましょう。
それよりも、新たに出荷される獺祭を気長に待って、待っている時を楽しみましょう。
それではまた!
このブログが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
ミロクなるぞうでした!