1泊2日道東弾丸ツアー その3
皆さんお元気ですか!
仕事もせずに、あちこち遊び歩いてしまいブログ更新もままならない状態のミロクなるぞうです。
さて、道東弾丸ツアーの第3弾。
ここからお目当てのカヌー体験です。

同僚がネットで探しまくってようやく予約できた、カヌー体験。
『そもくや』というガイドのお店にお願いしました。
最初に言います。付いてくれたガイドさんは若いお兄ちゃんでしたが、説明も上手く、また、質問にも丁寧に答えてくれました。
ご本人も楽しみながらガイドしてくれているようで、楽しいオーラが伝わってきて、大変心地よい時間を過ごせました!ここは、かなりオススメです!釧路川源流のツアーがあるとの事で、今度はそちらも体験したいなと思うくらいです。
さてさて話は戻り、カナディアンカヌーで塘路湖から釧路湿原へ。
釧路湿原自体は立入禁止なので、釧路湿原沿いを流れる川を釧網本線(せんもうほんせん)に沿って細岡駅までの約10kmを下りました。
青空ではありませんでしたが、それが幸いし、暑くすぎる事なく、丁度いい気温です。
一番前から同僚、私、ガイドさんの順に乗込み、さぁ出発です。そこら中に水草が浮いている中を進みます。

この水草、菱(ひし)と言って、黒い実をつけます。

この実の殻か硬く尖っていて、乾燥させたものは古くは忍者が使うマキビシに使われていたとのこと。
確かに見た目よりかなり硬い、江戸時代に金属のマキビシはかなり高価だっただろうと疑問に思っていた私には、腑に落ちる話。
また、アイヌの人たちはこれを採って中の実を食べていて、今でも釧路湿原周辺ご年配の方は採って食べている人もいるそうです。
菱は、釧路湿原周辺の生活に根ざしたものなんですね。
北海道に暮らしていても、知らない事ばかり。
まさに、北海道はでっかいどー!!
カヌーは塘路湖から釧路湿原の脇を川沿いに進んでいきます。
釧路湿原入口近くから段々とジャングルクルーズを彷彿とさせる風景になっていきます。



JR釧網本線の橋脚を抜けて、右手に釧路湿原を眺めつつ、ゆったりと進みます。

力一杯漕ぐ事はなく、川の流れに乗って時々漕ぐ程度、ゆったりと川の時間に身を任せて揺られて下って行く感覚。

川からの眺めも、普通の川の風景とは異なります。
全てが絵になる、一幅の絵画を堪能している感じです。

釧路湿原には、野生のミンクがいるらしく、
草と湿原の間の土の部分に寝床を作るとの事。
残念ながらみることはできませんでしたが、ミンクがいると言う事に驚きました。
毛皮ブームに乗じてミンクを輸入したものの会社が倒産し、逃げたミンクが釧路湿原に住み着き野生化しだとの事。
運が良ければ出会えるかもしれません。
更に下って行くと車の音やJRの音も遠くなり、風と川の流れる音だけになっていきます。
釧路湿原の水は濁っていて底は見えません。ここには、ヨシ(アシとも言います)が群生していて何世代にも渡り生えては枯れてを繰り返し、幾重にも堆積して釧路湿原の貴重な土壌になっているのだそうです。

この土壌は泥炭といって別名ピート。
モルトウィスキーの製造で、麦芽を乾燥させるときに使うのがピート。ピートを燃やしてその煙が麦芽について、ウィスキーの薫りを特徴づけるのだそうです。
酒飲みのわたしには、意外と身近な、泥炭くんでした。
更に進んで行くと、左手のちょっと開けた場所の大きな木の上に、これまた大きな巣。
これはオジロワシの巣だそうです。
(下の写真の中央左の黒い物体)

オジロワシが見れたらラッキーと話していたところ、居たんです!野生のオジロワシが!
しかも2羽。つがいのようです。
残念ながら、遠過ぎてはっきりと確認できず、私のiPhoneではこれが限界(汗)
巣を守るように左右に離れて警戒しているような状態でした。
どこにいるかわかりますか?(写ってるのは一羽だけです。)
みなさんには、双眼鏡と望遠レンズ付きのカメラの持参をお勧めします。

その後、川を半分ちょっと進んだ後で、休憩タイム。
ガイドさんがコーヒーを淹れてくれて、カヌーの上で更なる寛ぎタイムです。
こちらのコーヒーはお店に売ってるのですが、既に売り切れとの事。
店長の奥様が作られた手作りケーキと一緒に大自然を堪能します。
ケーキをコーヒーとても美味しくいただきました。


川底の泥炭も見せてくれました。
この泥を乾燥させると、燃料になるんですから驚きです。

休憩を入れてからは残り後わずか。
実は湖を出る時に、時々カワセミも見ることが出来るとの話もあり、期待して探したのですが、この時点では発見することができず。
ガイドさんもいつも見れるというものではないらしいです。
残りわずかで、川を左に大きく蛇行したところで、エメラルドグリーンに光る物体が!水面スレスレに奥へ飛んで行きました!
『あっ!あっ!いたっ!いたっ!うぉー!』カヌーの上で男3人が待望のカワセミを見つけ大喜び!
カワセミは想像よりもかなり小さく、そして、輝いていました。
流石にカメラを構える余裕もなく、それほど素早く飛び去って行きました。
そしてゴールへに到着・・・と、その右岸にまた、エメラルドグリーンの鳥がゆっくりと飛び去りました。
1日に2度もカワセミに逢えるとは!
釧路湿原のカヌー体験もこれで終わり。
約3時間のゆったり静かな時間を体験できました

帰りはガイドさんの車で出発場所まで移動したのですが、準備までの間、たまたま細岡駅で停車していた『釧路湿原ノロッコ号』も見ることが出来ました!

朝の釧路湿原展望台から始まり、午前中だけで、お腹いっぱいになる位の充実度!
大興奮の釧路湿原、午前中ツアーでした。
天気にも恵まれた午後は、書きあがり次第投稿します。
このブログが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。 ミロクなるぞうでした!